看病断ーかんびょうことわり

看病断ーかんびょうことわり

 昨日の某新聞に「武士と介護とみとり」という見出しでのコラムがありまして、東北学院大学の菊池慶子教授の著書の中に「看病断」という届け出で即退勤できる制度があったとの記事。

 興味深いことだったので、少し調べてみましたら、江戸時代の幕府の制度です。当時は、親の最期の世話は家長の責務であり、その制度が活用されていたようです。

 また、次のことも書かれていました。貝原益軒の「養生訓」は健康指南書だが、最終巻では「介護する者の心得」が説かれている。老齢になれば欲が増え、怒りや恨みも増幅する。親の心を平安に保つため、子は従順になれ、と。

 高齢化社会で介護制度も整備されており、第三者のお世話になることも多い現在だが、親子同士などのコミュニケーションについては、古き世代の先輩方に学ぶところもあるし、それを広く伝えていくことも求められているのではないでしょうか。

画像は、先日お参りした「城南宮」です。